【導入事例】パナソニック コネクトのAIアシスタントサービス「ConnectAI」を自社特化AIへと深化
- Iizuka, K
- 1月30日
- 読了時間: 4分
更新日:2月2日

執筆者 飯塚
外資系コンサルティング企業にて企業の課題を生成AIをはじめとした先端技術で解決することに取り組む。これまでに多くのお客様の業務効率化プロジェクトを担当し、企業のDX推進を支援。
パナソニック コネクト株式会社は、国内全社員約13,400名向けに展開しているAIアシスタントサービス「ConnectAI」を、自社固有の公式情報にも対応できるよう機能拡大し、業務効率化を目的とした試験運用を開始しました。これにより、社員の業務生産性向上とAIスキル向上、さらに情報漏洩リスクの軽減を目指しています。
生成AIの導入に関心が高まる一方で、「事例をどのように自社で活かしたら良いかわからない」「生成AIの知識が不足しており社内導入が難しい」と感じている企業も多いのではないでしょうか。そこで弊社では、このような課題を抱える企業様向けに、実践的なスキルを学べる「生成AI実践講座」を提供しています。
【導入の背景】 社内情報への対応と業務改革の加速化
2023年2月から生成AIをベースとした「ConnectAI」の運用を進めてきた同社ですが、運用初期には以下の課題が顕在化していました:
自社固有情報に関する対応不足
社内の公式情報に基づく質問への回答ができない。
回答の正確性確認の困難さ
回答の引用元が不明なため、正確性の検証が難しい。
利用時の入力負担
長いプロンプト入力が必要で、ユーザーにとってハードルが高い。
これらを解決するため、自社公式情報に対応するAIの試験運用を開始しました。
【企業課題】
公式情報の活用不足
自社の公式情報やリリース内容を効果的に検索・活用できる仕組みが必要。
AI活用の精度向上
回答結果の正確性を担保し、業務で安心して利用できるAIが求められていました。
社員の生産性向上
AIを活用して、情報検索や業務遂行の効率化を図る必要がありました。
【解決策】
公式情報の連携
自社公式ウェブサイトやニュースリリース計約7,400ページを対象にセマンティック検索機能を採用。AIが公式情報を活用して回答する仕組みを構築しました。
引用元表示機能の開発
回答の信頼性を確保するため、回答に関連する引用元を表示する機能を導入。社員が回答結果の真偽を検証しやすくしました。
プロンプト入力の簡素化
音声入力にも対応し、社員がAIを直感的に利用できる環境を整備しました。
【導入効果】
業務効率化の促進
自社情報を活用した正確な回答が得られることで、情報検索や分析の効率が向上。
社員の生産性向上
手間のかかる入力や確認作業が削減され、社員は本来の業務に集中できる環境が実現しました。
情報漏洩リスクの軽減
自社専用の安全な環境での運用により、情報漏洩リスクを抑制。
【今後の展望】
試験運用の結果を踏まえ、2023年10月以降には、カスタマーサポートセンターでの業務活用を予定しています。具体的には、サポートデータを活用し、顧客対応の迅速化や社内業務の改善を図ります。さらに2024年度以降には、個人の役割に応じた回答を提供できる「個人特化AI」の導入も視野に入れています。
同社は「現場から 社会を動かし 未来へつなぐ」を企業パーパスとして掲げており、AIを活用した業務改革を通じて、社員一人ひとりの生産性向上を目指します。また、この取り組みは国内企業における先行事例として、日本全体の生産性向上にも寄与することを目指しています。
【まとめ】
パナソニック コネクトの「ConnectAI」は、生成AIを活用した業務効率化と社員の生産性向上に向けた先進的な取り組みです。AI活用に興味を持つ他企業にとって、具体的な導入プロセスや課題解決の参考となる事例といえるでしょう。
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